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Rum Raisin Vol​.​19 雅​-​み​や​び​-

by ラムレーズン

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桜花散りぬる名残り 時鳥鳴く有らなくに かきくらし降るや 今宵ぞあらなむ 繁む四尺玉花火 人知れず影にくめども 春風しみてあだになり まつはるる継ぎて 夢見つついめ うつつしぬはゆしもかくばかり この世は思ひ思はずも らめや 生まれるえにし あまの海に星かと はかなきうつろひゆけども 花火の輝きに照らせば いかにいとをかし (火つけるでぇ〜) 嗚呼 紅空の上には放れる大輪 永遠(とこしえ)にはなれへんけど 往く道を照らす灯火のように こもった思いはほんまやろな ほな 四重の玉 八重の玉 咲かせるんや そんで ヒュルと鳴って パラと鳴って まだ終わらへんやで 覆い尽くすんや満点の宵(よる)の花 もっと高く響け 春わたるゆふだちの名残 静かなる宵有らなくに 月や うちまぎるとて 絶間に彩る花火 風なびくこそあきれども 行き暮れてこそあだになり 影波を突きて 霧ひらく矢で 硝炎の焼け跡をきざむばかり この世は移り移ろいに けりな 定める掟 夜の錦の如く ひとえに抗はらずとも 花火を眺めにしかめやも 儚きまにまに 紅空の上には放れる一輪 永遠(とこしえ)にはできひんやねん 宵闇に照らす灯火のように 映す世界が途方もなく眩い 次々夜空に過ぎ行く刹那 ふっと見惚れてしもうたやわ 人々と共に感じ合い、溶け合い まるで皆と囲む篝火 ほな 四重の玉 八重の玉 咲かせるんや そんで ヒュルと鳴って パラと鳴って まだ終わらへんやで 覆い尽くすんや満点の宵(よる)の花 放たれ 響け

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released October 29, 2022

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